グリーンマックス一強に新たな風

2024年に製品化発表がされたときはビックリしました。これまでトミックスは、アーバンライナーやひのとり、しまかぜ、ビスタカーなど近鉄を代表する特急は製品化されていましたが、トミックスが一般特急を出してくるとは思ってもいませんでした。
一般特急と言えばこれまでグリーンマックスが製品化してきました。12200系もすでに製品化済でしたが、2モーター動力や前面行先表示幕が点灯しなかったりという理由や、近鉄の多彩な形式に手を出した時の購入意欲(あれもこれも集めたくなる)に負けてしまうという思いが大前提にありました。
また、上記の理由のほか、トミックス製がどのような出来上がりになるか不透明なところもあり、導入を見送っていましたが、発売され他の方のレビューを見ていると良い出来だなと思い、今回購入に踏み切りました。
基本4両セットと増結4両セットを購入

なお、グリーンマックス製の22000系や22600系の2両セットが手元にあるため、増結2両セットの導入は見送りました。
まずは基本セットから
基本4両セット

いつものトミックス製品と同じく、ブックケースに車両、説明書、取付用部品が付属されています。気をつけたいのは、このブックケースは7両しか収納できない点です。2両セットなら大丈夫ですが4両セットは収納できないのでご注意ください。


説明書です。車両番号の貼り付けやトイレ備付車両の上部のベンチレーターの取付が必要です。ベンチレーターは車両によって大小があるとは知りませんでした。

付属のベンチレーターです。大阪難波方から2両目と4両目に取り付けるので、4つ使用します。
また、交換用の前面行先表示幕がついています。(前面貫通幌は増結セットのみ付属なので注意)


では肝心の車両。まず前面部から。部屋のライトがオレンジで少し暗めに見えますが、明るめのオレンジとなっています。何より造形がいいですね。TNカプラーも先頭部のみ標準装備です。

続いて各車両のサイドビュー。








改めて買って良かったと思う出来だと思います。室内表現もよくできていると思います。なお基本セットのパンタグラフは菱形パンタグラフとなっています。
増結4両セット

増結セットは紙ケースに入っていますのでブックケースへ移動するところから始まります。たまたま空のブックケースがあったのでそちらに収納しました。

基本セットとの違いはモーターがついていない点と、パンタグラフが交差形であることです。個人的には交差形パンタグラフのほうが引き締まった感じがあって好きです。
続いてサイドビュー。写真を撮り忘れたため加工後の写真となります。








付属品は基本セットと同様、説明書、交換用前面行先表示幕が入っていますが、増結セットには先頭車同士の連結をよりリアルにするための前面貫通幌が付属されています。

主なセットアップ
- 車両番号の転写
- ベンチレーターの設置
- 室内灯の設置
1つ目の車両番号ですが、付属のインレタを使用します。

4両基本セットは12245編成(NS45)、12247編成(NS47)が収録、
4両増結セットは12235編成(NS35)、12238編成(NS38)がそれぞれ収録されています。

シルバーの線をボディ下部に合わせてインレタを貼り付けるとちょうど良い場所に転写されます。苦手な方もいらっしゃると思いますが、個人的にはトミックスのインレタは他社インレタと比較して、ほぼ失敗することなくできるような気がします。ただし油断は禁物です。同じ番号は3つしか収録されていないので失敗は1回しか許されません。
なお、基本セットはNS47、増結セットはNS38にしました。理由はベンチレーターがたまたまこれら2編成で大きさが異なることで部品使用が最小限にできること、たまたま調べた写真にあったのですがパンタグラフのシューが黄色になっていた(できれば引退直前にしたいと思ったから)ためです。
2つ目のベンチレーターの設置ですが、編成によって大小が異なるということで、ネットサーフィンでこれら編成が大か小かを探します。
私の調べではNS47は大、NS38は小だったのでそれぞれ2両目と4両目に設置します。


3つ目の室内灯はTOMIX純正の品番0737を使用。ちょうどグリーンマックス製近鉄車両の旧製品の転がり抵抗問題で余剰となっていた室内灯を使用しました。

今回、やりたかったけどとりあえず見送ったセットアップです。
- パンタグラフのシューの黄色塗装
- スミ入れ
- 車体設置の号車番号
- 中間車両のTN化
いずれも部品や塗料がないという理由ですが、パンタグラフのシューへの塗装は近々他の編成と合わせてやろうと思います。また中間車両のTN化は連結間隔が狭まって、リアル感が増しますが、一部のカーブで車体同士が干渉してしまう可能性があるため、うちでは見送りました。アーノルドカプラーでもそれなりの間隔ですよ。
いざ走行!
グリーンマックス製品にない前面行先表示幕の点灯ですが肉眼でははっきり行先がわかりますが写真ではわかりにくいので光量を落として撮影。

いやぁ、見るだけでうっとりしますよ。
で、お待ちかねの異系列との連結です。
まずは22000系

続いて22600系。格差特急(怒られますね)

さらに30000系ビスタカー(更新後)

いずれも貫通路が開いているパーツを取り付けるとよりリアルに見えると思います。ちなみに22600系のTNカプラー化はとてつもなく大変な作業でした。
さいごに
今回は完全に衝動買いでしたが、いざ手元にきてみると、良い出来で買って良かったなと思いました。他の車両の入線もあるのですぐには難しいですが4両増結セットはもう一つ購入してもいいかなと思っています。とにかく私は交差形パンタグラフが好きなもので。
↓試験的に動画も始めてみました。12200系の走行動画です。