鉄道コレクションが近年増えてきた
最近私鉄系の鉄道模型は鉄道コレクション(鉄コレ)で色んなバリエーションが発売されるようになりました。質はNゲージと比べるとかなり落ちてしまいますが、中小の私鉄はなかなかNゲージで発売されにくいもの。買ったはいいがNゲージへの改造の手間と工賃がかかるので余計にコストが嵩んでしまうなどの問題点もあります。
メーカー指定の走行パーツは高級品
トミーテックからはNゲージ化にあたり、車輪、連結器の交換およびモーターの設置を推奨しています。
まずはトレーラー車両の部品から。
TT-03 Nゲージ走行用パーツセット
TT-04R Nゲージ走行用パーツセット
TT-05 Nゲージ走行用パーツセット
製品により指定部品は異なりますが、それぞれ定価1,100円となっています。しかもこれで2両分しか入っていません。(重りと連結器がセット)
さらに動力車ですが、当方で阪急、阪神などによく使用する
鉄道コレクションNゲージ動力ユニットTM-13R <19m級B>
は、定価3,740円です。
例えば、8両編成をNゲージ化するとなれば、1,100円×7+3,740円で11,440円もかかります。
これに鉄コレのお値段を足すと、ほぼ完成品Nゲージと変わらない値段となってしまいます。
代用品でコストカット
色々ネットを検索すると代用品が見つかるものです。
こちらは同じく2両分ですが、550円となっています。これだけだとあまりコストカットにはなりませんが次の重りが破壊力抜群です。
4メートル分入って660円です。1両あたりの値段ですが1両につき6センチ使うとすれば66両分確保でき、1両あたり10円となります。(安い!)
最後に連結器ですが鉄コレの連結器をそのまま使用すると連結感覚や弱々しいカプラーになっているので、何かしら交換がおすすめです。
当方ではTNカプラーを使用し連結間隔をリアルに(ここはコストカットするべきところではないと思う)するか、動力車を購入したときに余った連結器を集めて別の鉄コレをNゲージ化する際に使用(その際はTNカプラーは使用しない)してやりくりしています。ちなみにTNカプラーは6個入りで1,650円です。(1両あたり275円)
なお、動力車は当然ながら代替はできません。そのまま純正品を購入するか、加工できるならグリーンマックスのコアレスモーターも使用できるそうです。
ではさきほどと同様、8両編成をこの方法でNゲージ化すると、
車輪7両分1,925円
オモリ7両分70円
連結器8両分14個3,850円
動力3,740円
となり合計9,595円となります。約2,000円程度のコストカットとTNカプラー化がついてきます。あまり変わらないじゃないかと思う方がいますが、節約は積み重ねですからね。
実際の加工について(オモリ設置)
車両本体と台車部分を取外したら板オモリをこのようにカットします。長さはだいたい6センチくらいでしょうか。いつもアバウトにカットしています。
切れたら、少し奥行が大きいのでちょっとカットします。
あとは車両に乗せるだけ。純正重りを乗せるための突起物があるので、ここにオモリに穴をあけてはめ込みます。
その上に座席パーツをはめ込むと出来上がりです。
実際の加工について(台車)
台車を本体から取りはずし、台車についているプラスチックの車輪を外します。台車枠を少し広げてあげると簡単に取れます。台車を本体から取り外すときには慎重にしないととめている部品が壊れてしまいます。
また、台車枠を広げてKATOの車輪をはめ込みます。台車枠に穴があるので車輪の尖った部分を穴にはめ込みます。
あとは台車を本体に戻せば交換完了です。
動力、TNカプラーは説明書どおりに
動力は説明書どおりに、TNカプラーは他のTOMIX製品と同じくTNカプラーをはめ込むことができるようになっています。なお、TNカプラー取り付け時には連結器がついていた部分がTNカプラーに干渉するので、連結器がついていた部分をニッパー等でカットする必要があります。そのままにすると脱線の原因となります。
もちろん加工は自己責任で
純正品を使用するメリットは加工時に誤って車両を壊してしまわないことでしょうか。ただ純正品だけあってお金がかかります。
お金を節約するためにある程度は工夫していく必要があります。最初は失敗したりすることもありますが回を重ねれば、スムーズにできるようになってくるものです。何事も経験、なのでしょうね。
※上記加工は自己責任でお願いします。当方では一切責任を負いません。