阪急電鉄8300系2次車8333編成【グリーンマックス製品】

阪急電鉄

同じ系列でも顔つきが異なる

阪急8300系の3つの顔

阪急8300系は1989年にデビューした系列で、1995年まで増備が進められましたが、その間にモデルチェンジがされ、3パターンの顔が誕生しました。

一方で、バブル崩壊で阪急電鉄の財政が厳しい時に、海外のリース会社に一度リースバックを受けていた時期もあるちょっと変わった歴史を持つ車両です。

さて、画像左側から1次車、2次車、3次車と区分されています。なお鉄道模型の製品化は1次車が最初に発売され、その後3次車と続き、しばらく時間が空いて、近年ようやく2次車が発売されました。

今回は画像真ん中の2次車をご紹介します。

梅田方先頭車8333号車

製品について

メーカー:グリーンマックス

製品名①:<31521>阪急8300系(2次車・8314編成・白ライト)基本6両編成セット(動力付き)

製品名②:<31522>阪急8300系(2次車・8333編成・白ライト)増結用先頭車2両セット(動力無し)

※上記2種類で実車である8両編成となります

発売日:2021年10月

定価約48,000円の高級車両です。もちろん完成品です。事前予約でポイント還元も含め2割から3割弱程度安く仕入れましたがそれでも割高感は否めません。

ただ昔の製品と異なり、行先表示が点灯するようになり実車感が出てきました。しかし側面の行先表示はなぜか室内灯を入れた時に光るような施しがされていないのが残念です。新1000系、1300系列ではちゃんと透明になっているのですが…

と、色々残念なところもありますが概ね良く仕上がっていると思います。

ただ細かいところは残念ながら省略されている部分も結構あります。グリーンマックスのキャッチコピーだったと思うのですが、「作る楽しみいっぱい」という言葉があるように製品状態では満足いくものではないので、できる限りの加工を施しています。できる限りというのがポイントで、凝りだすとキリがない、まさにブログのタイトルどおり、鉄道模型の沼にはまってしまうので、ご注意ください。

パンタグラフの交換

予め製品についているパンタグラフでも問題ないのですが、KATO製品のパンタグラフのほうがより実感的になりますので交換します。そのままはめ込んでいますが、パンタグラフが浮いてしまうので、穴に入れる棒を少しカットすると良いです。

KATO製品交換後

先頭車の連結器をTNカプラーへ

先頭車同士の連結がフレキシブルにできるようTNカプラー(TOMIX製品JC25)へ交換しました。

交換することで実感的にもなる

また、当該編成は梅田方2両目、3両目が先頭車同士の連結ですのでこちらもTNカプラーへ変更しリアルな連結面となります。

先頭車同士の連結が好きな方も多いのでは?筆者もその1人です。
(参考)未加工状態の京都河原町側8414号車。電連がついた状態が交換前

各種機器の塗装

先頭車アンテナ、各車クーラー、ヒューズボックス、屋根などの塗装も行います。アンテナ、クーラー、ヒューズボックスはMr.カラー97番灰色9号色で塗装しました。初めて使用しましたが実車に近い色だと思います。

スプレーだと初心者でも比較的きれいにかつ手軽に塗装できる。

屋根は同じくMr.カラー40番ジャーマングレーで塗装しました。安っぽいプラスチック色がなくなり引き締まる見た目になりました。

クーラーは取り外して塗装

クーラーはちょっと塗装が粗いですが遠目で見ると目立たずきれいです。

ドアコック位置インレタの貼りつけ

本製品は車番やコーポレートマークが予め印刷されていますがドアコック位置のインレタは印刷どころか付属品にも入っていません。各所で販売されていますが、別途購入したドアコックインレタを貼り付けることでちょっとしたアクセントになります。

乗務員ドアの右下部逆三角形がドアコック位置インレタ貼り付け箇所

最大の難関、クリアー塗装

マイクロエースやKATO製品の阪急車両の塗装はツヤが実車同様ありますが、グリーンマックス塗装はそのままですのですべてのパーツを取り外してクリアースプレーを吹きます。おおよそ2回か3回にわけて重ねて吹くのがポイントです。なお、使用するスプレーは同じくMr.カラーのクリアー(光沢)です。

画像ではわかりにくいが光沢が出ている。一部粗めが出ているがご容赦を。
これをやるやらないで阪急車両は変わってくる。

それでもまだ未加工部分は存在する

詳しい方はよくわかると思いますが、思いつく範囲でも以下の未加工部分があります。

・窓への優先座席、車椅子、ベビーカー表示

・乗務員ステップ

・前面連結部周り

・屋根上配管塗装

・中間車連結部分のジャンパーおよび連結器←曲線で干渉するため見送っています。

・転落防止ホロ

・連結面のホロ取り付け←こちらも曲線で干渉するため見送っています。

・(肝心の)行先表示未取付←これはどうしようか迷っているため、現時点ではあえて未加工です。

・8414号車のTNカプラー化(電連なし)

など、リアルさを求めるとキリがありません。

やっぱり値段的には…お高い

冒頭でお伝えした価格に加え加工にもコストはかかります。こういった加工も入れると6万、いや7万円も見えてきます。そう考えると割高感は否めません。グリーンマックス製品はリアル感を求めるならある程度、予算が膨れ上がるのは覚悟しておく必要がありそうですね。

しかしちょっと手を加えるだけでリアル感が出てきますので予算と相談しながら自分だけの車両を製作してみると良いと思います。出来上がりを見るとかけたお金を忘れてしまいます。

加工方法については今後別途アップロードしていきたいと思います。

ホーム停車時の様子。将来的には室内灯も装備したい。

では。

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